大和神道 大和教団

第五回新生復興祈念集会

投稿日時 2018-5-17 0:00:00
執筆者 taiwa2
5月16日、新宗連主催の第五回新生復興祈念集会出席のため、総監、浅野教師随行にて出向した。

今日は岩手も30度を超す天候という。

佼成会さんの花巻教会を経由し、ホテルグランシェール花巻にて開会式を行った。

その後、貸切バスにて陸前高田の奇蹟の一本松を見学したが、私は車中に留まった。

次に、追悼施設にて祈りを捧げた。

追悼施設の目の前に今も残りし米沢商会ビルの所有者である米沢氏が語り部となり震災当時の様子を語られた。

ビル屋上の塔に鉄梯子で上って一昼夜を明かし、救助ヘリに救出されるまでの『生死を懸けし出来事』を話された。

「想い出すのは辛いでしょう」という多くの人の問い掛けに、

「話していると亡くなった両親の事が思い出されて、逆にそれが嬉しい」と話された。

これまで三千回ほど話されてきたという。

あと3年で町も整うとのことであった。

「また来て下さい」との言葉が心に残った。

私共教団も大船渡よりいわき地区まで甚大なる被害を受けた。

ガソリンを獲得するも難渋にて一ヶ月余り耐え待つことしかできない歯がゆさと苦しさがあった。

そのような中で訃報や被災情報が入る度に胸を痛めるばかりであったことが今尚、心に焼きついている。

七年を経ても私の心には忘れ得難き無念の憶いが日数を経る毎に募るを否めずである。

米沢商会代表の方はその悲しみを乗り越えられての語り部なのであろうと、手を合わすものであった。

その後、釜石市のホテルフォルクローロに入り、18時過ぎ頃より料亭幸桜へ移動、夕食懇談会が催された。

先生方のおもてなしを賜り、楽しい一時を過ごさせて頂いた。



         平成三十年五月十六日 教主




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