大和神道 大和教団

気仙沼、大船渡に出向

投稿日時 2013-8-24 0:00:00
執筆者 taiwa2
8月23日、御神導の任に日本建築設計事務所代表の松島氏を伴いて、気仙沼、大船渡に出向した。

最初に気仙沼・階上の教団地を視察した。

一千坪余の広い土地である。震災後杉林地を伐墾、伐木して更地とし、地域の人にゲートボール場として使用提供している。

清掃が行き届き清浄なるを有り難く思うものである。

管理を願い上げていた小松さんが参られて、

『震災の時、この高台より大島を望むと家が渦を巻いて流され、火の海であった。

自分の家も大分傷んだが、この教団地は地割れも起こらなかった』

とお話しくだされた。

気仙沼教会をこの地に建設する旨を伝えさせて頂いた。

また、先日統理、総監が気仙沼市長にお会いし、支援金を献金させて頂いた事をお話しすると、我がことのように喜び感謝された。

温かい心の交流を感得するものであった。

松島氏も地形のよい広い土地に存分なる設計のできることを確認されたようである。

次に大船渡教会へ向かったが、途中の高田市は復興の兆しは見えぬものであった。

大船渡教会は100坪程の土地に昭和44年に建てられたものである。

篤信者であった佐藤市治氏が寄進されたものである。

境内には青海龍神を祀る立派な社があった。

地震にもびくともしない社に改めて神威を感応させて頂いた。

大船渡教会を護持されし信者の皆の心を宝として頂き、新しき教会を建築すべく確認した。

次に気仙沼教会を検分し、二階建ての白壁が実に美しく凛として立つその姿は、まさに祈蹟の神殿であった。

松島氏はこの建物の堅固さ、細やかな枝を称えられた。

篤信者の伊藤吉郎氏が建築されたものであった。

その確かな技術に感謝するばかりであった。

三間神座は新しい階上の道場に、二間神座は富山の瑞詮寺道場に活用することに、

向拝の8寸角の柱も階上の道場にて、大震災にも耐えし祈蹟の神殿としての証左として遺すことになった。

神々は、そのことを私に覚らすべく此度の急ぎの出向なるを悟證すものであった。



         平成二十五年八月二十三日 教主




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