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保積誓順さん帰幽
投稿日時 2015-3-9 0:00:00
執筆者 taiwa2
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3月7日午後11時半頃に、私の寝床に教母が来て、
誓順さんが危ないとの連絡を受け、統理と3人にて施設に向かった。
院長先生より心電図の動きにより血液を送り出す力はもうありませんと伝えられた。
院長先生は誓順さんの頬を軽く打ちながら『保積さん、保積さん』と語り掛け、
私も妻も『誓順さん、誓順さん』と声を掛けた。
すると、『うーん』と唸ること2声の後、静かに息を引き取った。
平成10年10月に歩くことが満足にできなくなり、
富山の寺のことも身上のことも一切をお任せしたいとの嘆願を受けて、
開祖様の『助けてあげなさい』とのおこころもあり、
お受けしてから16年半の歳月が流れた。
私の家にて一年程の頃に、心肺停止の如くなり、危うく一命を取り止め、
その折に腎臓悪化の診断にて人工透析を余儀なくされた。
よい病院のよい施設に入所ができ、恵まれた環境での15年に程近きを過ごした。
教母には大変ご苦労をかけてきたが、院長先生からは
『大往生でした。86歳の今日までよく頑張ってきました。
尼僧としての修行が支えてきたのでしょう』という言葉を頂いた。
9日に通夜、10日に本葬とさせて頂いた。
保積家先祖を、寺を守られてきた誓順さんに感謝の念をもって手を合わさせて頂いた。
幽冥大神のみちびきを乞い祈むばかりである。
平成二十七年三月八日 教主
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