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人の身になり考え事をなす
投稿日時 2006-9-3 0:00:00
執筆者 taiwa2
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季節は長月に入り、ようやく秋を感じる日も訪れるようになった。
九月一日午前四時半頃に大國神社に着くと、
数名の人が境内地の清掃やら草取りやら奉仕されていた。
その姿がとても美しく朝もやの中にキラキラ輝くばかりであった。
真心籠もる奉仕の姿がそのように感じさせたのであろう。
五時より祈願祭執行、二時間余りに及ぶ各種の神事を奉行させて頂いた。
穏やかなる神気を感じての厳粛なる時を、
祭員・参列者と共有できたことに感謝するものである。
儀式後に大和神典を紐解き教話を申し上げた。
『人の身になり考え事なす』とはよく云われることだが、
人の身になるとはその人のことをよく知らねばならない。
知るためにはよく関わらなければ知ることはできない。
深く関わり、深く理解することができなければ、
人の身になって考えることはでき得ないのである。
それは人に対してだけではなく、神に対しても同様である。
大和の信仰も信解・信行を深く事なさねば道も開き難きである。
平成十八年九月三日 教主
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